デザインについて学ぶときに多くの人達は「デザイン専門学校」と「デザインスクール」に通うことになると思います。
どちらも似ているような名前なので違いがわからない…なんて人もいるのではないでしょうか。デザイン専門学校とデザインスクールにはどんな違いがあるのか、それぞれのメリット・デメリットも含め説明していきます。
デザイン専門学校とは
デザイン専門学校とは、学校教育法によって定められた認可校になります。全日制で通うタイプがほとんどになり1年程度の短いものから最長3年までじっくりと時間をかけて学びます。
入学資格が定められており、高校卒業以上もしくはそれに準ずる学校を卒業した者としています。デザイン専門学校では基礎せあるデッサンやデザイン史などを学んだあとに応用編など実績を積み上げていきます。
【メリット】
今までデザインについて学んだことのない初心者でも安心して学べる環境です。デザイン専門学校では比較的ゆっくりとしたカリキュラムが組まれているので、幅広い知識を学べます。全日制で同じ志を持った仲間がたくさんいます。
学校と同様に友達との時間も楽しめますし、濃い人脈を作りたいと考えている人にも向いています。高校と変わらない生活習慣で学べるのも大きなメリットです。何から学ぶべきか迷っている人にとっても、カリキュラムがしっかりと組まれていて安心です。
【デメリット】
専門学校は全日制が基本なので仕事をしながら学びたい社会人には向きません。できるだけ早く経験を身につけて活躍したいと考えている人には3年は長すぎます。また、学校に分類されるので費用面も高く300万円程度のお金がかかることもあります。
高校を卒業して入学している人が多いので年代が違うと馴染みにくさも出てきてしまいます。
デザインスクールとは
デザインスクールは、短時間で即戦力を育てるための学校です。通う時間帯や授業数はもちろんどのぐらいの期間で学びたいなどの自分の都合に合わせて選択できます。学生さんよりは社会人がスキルアップや転職のために知識をつけたいときに学ぶ場所というとわかりやすいかもしれません。働きながら学べるのがデザインスクールの特徴です。
【メリット】
コースの種類が多いので自分の学びたい講座をセレクトして学べます。長期的に通うのではなく短期講座がメインになるので、そのなかにある1つを選択して受講することもできます。
最低限の知識としてIllustratorやPhotoshopの基礎スキルは持っておけば、応用編や他の知識や技術を身につけるようなカリキュラムを選択できます。学ぶ内容が少なくなればその分受講料も安くなるので金銭的な負担も少なくできます。
自分の学びたい内容をセレクトできる自由度も、デザインスクールのメリットです。
【デメリット】
デザインスクールによって、周囲のレベルの高さについていけない問題も出てきます。同じ授業を受けている人のなかには圧倒的なクオリティを持っているようなレベルの高い人もいます。
なかには比較してしまい、ついていけないと落ち込んでしまうこともあるかもしれません。デザインスクールに通いながら予習・復習も含め自分でもしっかりと学ぶ努力ができることもとても重要です。
デザイン専門学校とデザインスクールどっちがいいの?
デザイン専門学校とデザインスクールの両方で学ぶメリットはたくさんあります。大切なことは自分にはどちらが向いているのかを、考えることです。社会人で専門学校を選んだ場合、どうやって勉強時間を確保するのかの問題も出てきます。
なかには夜に授業を行っている専門学校もありますが、課題をこなす時間なども含め考えなくてはいけません。あまりに休みがちになってしまうと授業についていけなくなってしまいます。
高校を卒業したあとに時間に余裕もあって基礎からしっかりとデザインについて勉強したいのであれば、専門学校を選ぶのをおすすめします。同じ志を持った友達もたくさんできますし、将来一緒に起業したいと思えるような相手が見つかるかもしれません。
これからデザインの世界で頑張っていきたいと思っているなら、同じような考えを持った友達の存在はいい刺激にもなりますし学べることがたくさんあると思います。
デザインスクールとデザイン専門学校でそれぞれ雰囲気も違いますので、一度見学に行くなり自分にはどっちがあっているのかを検討してみてもいいかもしれません。
まとめ
デザインを学ぶ時に専門学校にするのかデザインスクールにするのかによっても変わりますが、せっかく学ぶのであれば自分にあった学校選びをしてくださいね。もちろん学校によっても雰囲気が違い学びやすさも変わります。
授業の様子だったり通っている生徒の年齢層なども含め検討してみてもいいと思います。デザインは学校でないとできない経験もありますし、基礎から応用までしっかりと学べる分自分の自信にも繋がるはずですよ。