ペットショップなどで子犬を購入し、「おすわり」や「お手」などをしつける人は多いかと思います。
しかし、しっかりとしつけをしたつもりでも、成犬になっても落ち着きがなかったり、吠え癖や噛み癖などが治らないなんていうことありませんか?
もしかしたら、主従関係しっかり構築されていなかったり、社会性が身についていないことが原因となっているかもしれません。
この記事では、そんな「子犬のうちにしつけを始めなければならない理由」について解説していきたいと思います。
本来犬は親犬の元で社会性を身につける
人間の子供も、幼児期から小学生、中学生といったように、保育園や幼稚園、学校などで社会性を身につけていきますよね。
犬にとってもそれはまったく同じことで、通常であれば成犬になるまでに群れの中で社会性を身につけていきます。
特に生後3週〜12週の期間は、スポンジのように様々な事を吸収するので、この時期に主従関係や社会性を身につけさせることが望ましいのです。
しかし、実際は、生後2ヶ月程度の子犬が販売されており、社会性を身につけるべき期間に狭くいケージに入れられ人間の見せ物となっているのです。
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子犬を飼ったらすぐに飼い主がリーダーとなりしつけを始める
もしも子犬を飼い始めるのであれば、家に連れ帰り雰囲気に慣れたタイミングですぐにしつけを始めるべきです。
前記した通り、社会性を身につけるのに適した期間は3週〜12週なので、飼うタイミングによってはその期間を過ぎてしまっている場合もあるでしょう。
しかし、もしその期間を過ぎてしまっているとしても、成犬に近づく半年間の間であれば十分に社会性を身につけさせることができるので、焦らずにしっかりとしつけをしていくべきです。
具体的なしつけ方法
それでは、具体的に子犬を迎え入れてからどのようなしつけをしていけば良いのかを挙げていきましょう。
・名前を覚えさせる
犬を飼うと、始めに名前を決めますが、家族内で呼び方の違いが出ないように気を付けましょう。
例えば、「イヴ」という名前を付けたとして、「イヴ」と呼ぶ飼い主と「イヴちゃん」「イヴイヴ」と呼ぶ家族といったように、違う名前(人間にとっては同じ名前でも、犬は同じだと理解できない)で呼んでしまっては混乱してしまうのです。
子犬を家に迎え入れて、家の雰囲気に慣れてきたら、家族全員が決めた名前を統一して呼ぶようにしましょう。
・トイレ
トイレに関しては、すぐに覚えて毎回トイレシーツにできる犬がいる反面、完全に覚えるまで数か月掛かってしまう犬もいます。
人間の幼児期と同じようなものなので、焦らずに少しずつ覚えさせましょう。
トイレの場所やトイレシーツの種類などは変更せず、おしっこやウンチをするタイミングなどを見極めながら教えていきましょう。
・おすわり、伏せ、お手
おすわりや伏せを覚えさせると、動物病院や公園といった公共の場での暴走を防ぐことができるので確実に覚えさせておきたいところです。
犬の正面に座り、おやつで注意を引き、犬の目線に飼い主が見えるような状態を作ります。
おやつを少しずつ上に移動させながらお尻が床についた状態ならばおやつをあげるようにして少しずつ覚えさせましょう。
・ハウス
クレートやキャリーに入ってもらうことを覚えさせることができると、動物病院やペットホテルといった場所でも落ち着いて過ごすことができます。
また、災害が起こったとしても、すぐにクレートやキャリーに入れて非難することも可能なので、ぜひとも覚えさせたいしつけの一つです。
人間からすると、狭い場所に閉じ込められてかわいそうだなと感じるかもしれませんが、犬は元々巣穴で暮らしていた生き物なので、安心できる場所なのです。
まずはクレートの中におやつを何粒か置き、体半分入った状態で更におやつを何粒か追加であげます。
これを繰り返しながら、身体がすべてクレートに入るようになったらおやつをあげて扉を閉めます。
こうした手順を繰り返し続ければ、時間は掛かりますが確実に覚えてくれるでしょう。
・待て、おいで
「待て」「おいで」を覚えることができると、公共の場所でも飼い主さんがしっかりと犬をコントロールできるようになります。
なかなかすぐに覚えることができませんが、これができるようになると主従関係もしっかりと構築できるのでぜひとも覚えさせたいしつけです。
おすわりをさせたら「まて!」と命令し、待つことができたらおやつをあげます。
最初は3秒程度でもOKで、少しずつ秒数を伸ばしながら覚えさせましょう。
社会性を身につけられないまま成犬になると
子犬のうちにしつけを受けていないと、成犬になってからも問題行動を起こす確率がかなり高くなります。
例えば、
・散歩中にすれ違う人や犬に吠えたり噛み付こうとしたりする
・家の家具や物を噛んで破壊したり、台所にある食べ物をあさり食べてしまう
・チャイムが鳴っただけで吠える
・ドッグランやペットホテル、動物病院といった公共施設で迷惑になる
というような事が挙げられます。
これらの問題行動行動は、主従関係ができていなかったり、社会性を身につけていないことが原因であることがほとんどです。
まとめ
今回は、子犬のうちにしっかりとしつけを始めなければならない理由について解説してきました。
犬をしつけるということは、主従関係を構築したり社会性を身につける為に欠かせないものです。
もしも犬を飼い始めたばかりであったり、飼う予定という人は、この記事で紹介したしつけ方法を実践して、
人にとっても犬にとっても良い環境と関係を築きましょう。